2020年04月22日

お話 ぼくのさんぽ7

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「あーあ、ツルツル頭なんて、
 誰かに見られたらかっこ悪いや。」
まるい頭をかきながら、
あたりを見回すと、
ゆれるワカメのむこうにも一つ、
まるい頭をみつけた。

細長い八本足には吸盤がついている。
「うわあ、ほんもののタコだ!」
(ぼくも、タコだけど。)
ぼくには気づいていないようだ。
あちらのタコは、黒くて四角い鞄を
大事そうにかかえて泳いでいる。

くねくねと器用に動く細い手を
頭の上へのばしながら、
白いハンカチのような光を
追っかけていた。
「なんだろう。くらげかな。」
posted by suzumikawamura at 10:19| お話 ぼくのさんぽ 10話 | 更新情報をチェックする