2020年05月19日

お話 じまんやニョロロ2

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「変だな。石ころにでも、
 ひっかかったのかな。」
なにしろ、ながいながい体のこと。
振り向いたところで、
しっぽの先は原っぱの向こう側です。
ここから目をこらして見ても、
遠くかすんで見えません。

「しかたないなあ。確かめに戻るか。」
もときた道を、
ニョロロ、ニョロロロ〜。
半分くらい戻ったところで、
アカツメクサの花が咲いている一画が
見えてきました。
 
細くのびた低い茎の先に、
小さいぼんぼりのような丸くて赤い花が、
ぽつぽつと並んで咲いています。
(おや、だれかいる。)
 
花の間からオレンジ色の目玉が
二つ並んで見えました。
ちょうど、ニョロロの体が
ひっかかっているあたりです。
なぜだかこちらを
ギロリとにらんでいます。
見ると、オレンジ目玉は
一匹のへびでした。

「おい。ぼくの体が、
 ひっかかっているんだ。
 そこをどいてよ。」
するとオレンジ目玉のヘビは
不機嫌そうに答えました。
「いいや。何にもひっかかりは、ないさ。」

「おかしいなあ。
 ぜんぜん前に進まないぞ。
 うん?お、おい。おまえって……、
 ぼくのしっぽ!」
posted by suzumikawamura at 09:38| お話 じまんやニョロロ 6話 | 更新情報をチェックする

2020年05月15日

お話 じまんやニョロロ1 全6話

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ながながへびの ニョロロは、自慢屋です。
「どう、ぼくの なが〜い体。
 りっぱでしょう。
 このオレンジ模様も、なかなか
 いけてるよね。」
毎日、自慢話をながながとくりかえすので、
みんな、ニョロロの話に
あきあきしていました。

「あ。ちょっと、急ぐんだ。さよなら。」
 ニョロロを見ると
 誰もが逃げだします。
「ねえ。聞いてよ。
 あ〜あ。何だよ、もう。」

ある日。ニョロロは、
また誰かに自慢話をしようと、
原っぱにでかけました。
長い体で、くねくねと。
ニョロロ、ニョロロ〜。
「誰か、ぼくの話を聞いてくれないかなあ。
 ん?おや、変だな。前に進まないぞ。」
ニョロロの長い体が、
まるで綱引きのロープみたいに、
ぴんと伸びています。
posted by suzumikawamura at 11:43| お話 じまんやニョロロ 6話 | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

春ですね

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<石粉粘土、毛糸、色紙、針金他>

少し暖かくなってきました。
そろそろムスカリの
青い花が咲く頃です。

写真は、前回の空とぶ絵本展8で
会場に展示した立体物です。
厚みを3段にした土台に
いろいろとのせてあります。
ここの一画には、
羊、人、白樺とポプラの木々。
遠く丘の向こうには野うさぎ。

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背の高さは1㎝くらいです。
「あれ、なんかいる?」と
気づいたら楽しいかなと、
ちょこっと
おまけのような感じでのせました。

posted by suzumikawamura at 13:21| 粘土 | 更新情報をチェックする