2015年11月19日

いちばん雪 2

「へえ、雪がふってきたぞ。 
 いちばん星じゃなくていちばん雪だな」

白いひとひらの雪は、
風がないのにちらちらと揺れてみえます。
ゆっくりゆっくり。
「いちばん雪、たべちゃえ。あ〜ん」
そうたは、丸めていた背中をぴんとのばし、
空に向けて大きな口をあけました。

「だめだめ!たべないで。よくみてよ」
突然、目の前の雪が小さな声でしゃべり出しました。
「うひゃっ」
驚いたそうたは、まるで小猿のような叫び声をあげ、
そのまま冷たい歩道にしりもちをついてしまいました。

〜つづく
posted by suzumikawamura at 10:58| お話 いちばん雪 6話 | 更新情報をチェックする