2015年11月22日

いちばん雪 3

「君みたいなうっかりやに
 見つかっちゃうなんて、
 ついてないな」
そうたの耳元で、雪の粒が
またしゃべりだしました。

「ゆきむし。わたしはね、雪じゃないから」
声のするほうをみると、なるほど確かに
羽根の下に白いわたをもった虫でした。

うす茶色い体から細い糸くずみたいな足が6本。
けれどそのゆらりと揺れるようすは、
風に舞う小さな雪のかけらのようです。

〜つづく
posted by suzumikawamura at 20:52| お話 いちばん雪 6話 | 更新情報をチェックする