2015年11月24日

いちばん雪 4

「はあ、雪じゃないんだ」
そうたのつぶやきに、雪虫は
小さな頭をゆらしながら答えました。
「うん、そう。でも、あなたの言った
『いちばん雪』っていうの。
 案外、間違ってないかもね」

「え、そうなの?」
そうたはゆっくりと立ち上がると、
手をもぞもぞと前にさしだしました。

すると雪虫は、あたりまえのように
そうたの手のひらにぴたりと止まると、
また話し始めました。

〜つづく
posted by suzumikawamura at 12:53| お話 いちばん雪 6話 | 更新情報をチェックする