2015年12月14日

ビスケットのお礼 6 最終話

みると、小さな猫と大きな猫が
へいの上からこちらを見ていました。
小さな猫は丸い顔、大きな猫は四角い顔。
四角い顔の大猫は
へいの上から落ちそうになったので、
片足をあわててひっこめた所でした。

あさちゃんが窓から顔をだすと、
猫たちはこちらを見ながらゆうゆうと
ビスケットを食べ始めました。
そして食べ終わると、振り返りながら
走って逃げて行きました。
小さな風が吹き、時計草の花がゆらゆら
揺れています。

(まさか、さっきの子達?
 もしかしてビスケットのお礼に、
 時間を戻してくれたのかな)
「おーい、ありがとね。
 この次は絶対一緒にあそぼうね!」

あさちゃんは、窓を開けて大きな声でそういうと、
(よーし、今度は煮干しを持って
 あそびに行かなくちゃ)
と小さくひとり言をつぶやきました。

〜おわり(全6話)
posted by suzumikawamura at 09:42| お話 ビスケットのお礼 6話 | 更新情報をチェックする