「ここに、もう一冊あったのかも。
貸し出し中かな」
念のため、隙間に手を差し込んでみました。
するとぶつかる物もなく
ことちゃんの手首がすっぽり隠れました。
「あれ!何もない。むこうのかべは?」
あわてて手をひっこめて、一歩あとずさり
ことちゃんは自分の手のひらを確かめてから、
目の前の本棚を見つめました。
隣の本の大きさを考えると、
本棚の深さは手のひらが
ちょうど隠れる程しかないはずです。
ことちゃんは、もう一度本棚の前にすすむと、
今度は本の隙間をのぞいてみました。
〜つづく(3/12)
2015年12月20日
海の底でのむソーダ水 3
posted by suzumikawamura at 15:43| お話 海のソーダ水 12話
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