2016年01月01日

海の底でのむソーダ水 10

細いじゃばらの手と足は、
風が吹くたびにゆれて
ふるえています。

積み木が縦に並んだような
鉛色の体からは、機械が
きしむ音が聞こえました。
ギ、ギ、ポタリ。

(ああ、泣いちゃダメだよ。
 体がさびちゃう!)
「だれ?だれかそこにいるの?」
ロボットは涙でにじんだ
電球の目玉を、うれしそうに
ピカピカさせました。

そのとき、ことちゃんの後ろで
パタンという音がしました。

〜つづく(10/12)
posted by suzumikawamura at 14:48| お話 海のソーダ水 12話 | 更新情報をチェックする