
「あーあ、ツルツル頭なんて、
誰かに見られたらかっこ悪いや。」
まるい頭をかきながら、
あたりを見回すと、
ゆれるワカメのむこうにも一つ、
まるい頭をみつけた。
細長い八本足には吸盤がついている。
「うわあ、ほんもののタコだ!」
(ぼくも、タコだけど。)
ぼくには気づいていないようだ。
あちらのタコは、黒くて四角い鞄を
大事そうにかかえて泳いでいる。
くねくねと器用に動く細い手を
頭の上へのばしながら、
白いハンカチのような光を
追っかけていた。
「なんだろう。くらげかな。」
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |