2014年12月02日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 12

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でね。川の流れがはやくて、みるみるうちに
例のでこぼこが削られていって。
しまいに、どんぐりくらいに
まあるくなっちゃいましてね。
でも、そうなるとよくよく磨かれたみたいに
キラキラ輝いて見えましたよ。

それから星の子は、流れに浮かびながら、
それは気持ち良さそうに、
ピカリピカリとやさしく歌い出しました。

さらさら ひんやり 水の中
なんだか 夜空 みたいだよ
そよそよ ひんやり 風が吹く
ほらほら 夜空 みたいでしょ
 
                〜つづく
posted by suzumikawamura at 14:18| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 11

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何って。いやあ、あわてましたよ。
飛び起きて音のしたほうを見るとね。
穴から転がり出した星の子が、
川に落ちてながされていくじゃないですか。

実はわたし、全然泳げなくってねえ。
でも、足の早さには
少々自信がありますからね。
見失わないように
急いで川岸を走って追いかけました。
時々声をかけながらね。

なのに星の子ったらわたしの呼ぶ声に、
「気持ちいいなあ。君も泳げたら良かったのに」
なんて言ってましたね。
 
                〜つづく
posted by suzumikawamura at 06:31| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 10

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それでも、朝になったら
きっとなんとかなるさなんて、
木の上にあるリスの巣穴の中で
またのんきに眠ってしまったらしいんです。
でもね。ほら、その子ったら
寝相が悪いっていったでしょ。
眠ったまんま、またふらふらっと飛び出ちゃって。
たまたまその木の下にあった
わたしの巣穴の中に
転がり落ちてきたって訳なんですよ。

わたしもそりゃあ、びっくりしましたけどね。
でもまあ、もう一人分くらいの眠る場所はあるし。
わたしの巣穴の中に
一晩泊めてあげる事にしたんですよ。

そしたら、その子の寝相の悪い事ったら
ひどいんですよ。
あっちの壁にコロン、こっちの壁にコロン。
でもねえ、もう夜も遅いし、
そのうち、わたしもウトウトしちゃってね。
ボチャンって大きな音が聞こえるまで、
まったく気がつかなかったんです。

                 〜つづく
posted by suzumikawamura at 08:05| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする