2014年11月21日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 9

e osya9.jpg


一人前の星っていうのはね。
そりゃあ、夜空で立派に光ってるやつだそうで。
でもその子はまだ光が足りないらしいんです。
赤でも黄色でも、とにかくピカピカ光っていないと、
夜空では出番がないそうなんです。

その夜も全然出番がなかったんで、
雲のベッドで寝ていたそうなんです。
それがどうも寝相が悪いらしくってね。
はっと気がついたら、
真っ逆さまに落ちていってるところで。

ああ、このまま流れ星になって
消えちゃうのかなあなんて思っていたら。
どっこい、森一番の背の高い木に引っかかって。
最初に見つけてくれたリスの家族に
助けてもらったそうなんです。

                〜つづく
posted by suzumikawamura at 08:04| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする

2014年11月18日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 8

e osya8.jpg


それがねえ。うれしい事にわたし、
その星の子の話す言葉が
わかったんですよ。
月に住んでいたっていう
ご先祖様のこともあるでしょうが。
それより、毎日夜空を見ていたおかげでしょうね、
きっと。

でもいったいどうやって、
あの空の星が
木の下にあるわたしの巣穴にまで
たどりついたんでしょう。
わたしが聞くと、
その子はピカリピカリ話しだしました。

                〜つづく

posted by suzumikawamura at 12:59| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする

2014年11月14日

おしゃべりなうさぎの光る石のはなし 7

e osya7.jpg


その日の夜も流れ星を一つ見て、
とてもいい気分で巣穴にもどりました。
でもしばらくすると、
外から石ころみたいな何かが
ころころところがってきて。

それがいやにトゲトゲ、ゴツゴツしていてね。
最初はハリネズミと間違えた程でした。
わたしが
「ずいぶんとがたぼこしているなあ」って言ったら、
その石ころは
「ぼく、まだ一人前の星じゃないんだ」
なんて言うんですよ。
なんと星のこどもだったんです。
ほら、あの夜空にピカピカしているお星様のですよ。

                  〜つづく
posted by suzumikawamura at 08:06| お話 おしゃべりうさぎ 15話 | 更新情報をチェックする