2020年05月22日

お話 じまんやニョロロ3

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<オイルパステル>

ニョロロは、びっくり。
オレンジ目玉模様の
ニョロロのしっぽが、
こちらをにらんでいるのです。

「そう。わたしは、
 君のしっぽのロロさ。
 君に言いたいことがあるんだ。」
しっぽのロロは、
ニョロロに向かって
いっきに話し始めました。

「もう、自慢話はやめてくれないか。
 このながいながい体だって、
 しっぽにとって、
 良い事なんか一つも無いのさ。

 おいしそうなものがあったって…、
 わたしが着く頃には、
 すっかり片付いているし。
  楽しそうなことがあったって…、
 わたしが着く頃には、
 とっくに終わっている。

 それに、君は自分の自慢話ばかりして、
 人の話を聞かないからね。
 みんなあきれてポカンとしちゃって、
 後から来たしっぽのわたしにむかって、
 君のぶんまでまとめて怒るんだ。
 『ながなが話す自慢屋め、
 あっちへいけよ』って。
 いいかげん、うんざりなんだよ。」

ながなが話すニョロロのしっぽらしく、
しっぽのロロの話も、また長いようです。
posted by suzumikawamura at 10:30| お話 じまんやニョロロ 6話 | 更新情報をチェックする

2020年05月19日

お話 じまんやニョロロ2

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「変だな。石ころにでも、
 ひっかかったのかな。」
なにしろ、ながいながい体のこと。
振り向いたところで、
しっぽの先は原っぱの向こう側です。
ここから目をこらして見ても、
遠くかすんで見えません。

「しかたないなあ。確かめに戻るか。」
もときた道を、
ニョロロ、ニョロロロ〜。
半分くらい戻ったところで、
アカツメクサの花が咲いている一画が
見えてきました。
 
細くのびた低い茎の先に、
小さいぼんぼりのような丸くて赤い花が、
ぽつぽつと並んで咲いています。
(おや、だれかいる。)
 
花の間からオレンジ色の目玉が
二つ並んで見えました。
ちょうど、ニョロロの体が
ひっかかっているあたりです。
なぜだかこちらを
ギロリとにらんでいます。
見ると、オレンジ目玉は
一匹のへびでした。

「おい。ぼくの体が、
 ひっかかっているんだ。
 そこをどいてよ。」
するとオレンジ目玉のヘビは
不機嫌そうに答えました。
「いいや。何にもひっかかりは、ないさ。」

「おかしいなあ。
 ぜんぜん前に進まないぞ。
 うん?お、おい。おまえって……、
 ぼくのしっぽ!」
posted by suzumikawamura at 09:38| お話 じまんやニョロロ 6話 | 更新情報をチェックする

2020年05月15日

お話 じまんやニョロロ1 全6話

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ながながへびの ニョロロは、自慢屋です。
「どう、ぼくの なが〜い体。
 りっぱでしょう。
 このオレンジ模様も、なかなか
 いけてるよね。」
毎日、自慢話をながながとくりかえすので、
みんな、ニョロロの話に
あきあきしていました。

「あ。ちょっと、急ぐんだ。さよなら。」
 ニョロロを見ると
 誰もが逃げだします。
「ねえ。聞いてよ。
 あ〜あ。何だよ、もう。」

ある日。ニョロロは、
また誰かに自慢話をしようと、
原っぱにでかけました。
長い体で、くねくねと。
ニョロロ、ニョロロ〜。
「誰か、ぼくの話を聞いてくれないかなあ。
 ん?おや、変だな。前に進まないぞ。」
ニョロロの長い体が、
まるで綱引きのロープみたいに、
ぴんと伸びています。
posted by suzumikawamura at 11:43| お話 じまんやニョロロ 6話 | 更新情報をチェックする