2021年09月29日

お話「おつきさまのうた」8

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息をふうっと吹きかけても、
ポンともピンともいいません。
「あれれ。なーんだ、がっかり。」

その日の夜。
空には、淡いお月様がでています。
しばらくすると、
青白く輝きだしたお月様から
一本の細い光がのびて、 
静かに街へおりてきました。

そしてふーちゃんの部屋の窓を
お月様の光がてらしました。


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2021年09月22日

お話「おつきさまのうた」7

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「……あれ?」
広げた紙は、よくみると
みつけた時とは
少し違ってみえます。

さっきまでキラキラと
見えていた光は、
なぜだか今は
それほどでもありません。
青白い輝きが
しゅんとしずんでいました。

「おかしいなあ。」

ふーちゃんは楽譜を手にとって、
ひらひらと動かしてみました。
けれど、なんにも聞こえません。
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2021年09月18日

お話「おつきさまのうた」6

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ふーちゃんの手の中で、
おなかの中がぽうっと
あかるくなるような
暖かい音色が響きました。
「わあ、すごい!」

ふーちゃんは、
不思議な楽譜を
そっと抱えて家にかえると、
しめった紙のしわを
丁寧にのばして、
机の上に広げました。

「ふふん。
さあて、どうしようかな。」
posted by suzumikawamura at 12:15| お話 おつきさまのうた 15 | 更新情報をチェックする