おもてにはぽつんとひとつ
丸が書かれているだけでした。
裏返してみると、
『行きたいところに行ける地図〜丸の中に望みを』
と書いてありました。
「あれ、こんなもの置いてあったかしら?
まったく、沢山ありすぎて
またうっかりわすれてたわ」
おかみさんは、落ちていた地図に
新しい商品ラベルをつけて、
急いで開店の準備を始めました。
〜おわり(15/15)
2016年02月29日
行きたいところに行ける地図 15
posted by suzumikawamura at 11:14| お話 行きたい地図 15
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2016年02月26日
行きたいところに行ける地図 14
町の人もおかみさんも
全然気がついていませんでしたが、
前の晩、山から聞こえていた
嵐のような音は、
「ひどいめにあった!」
「ひどいにめあった!」
「ひどいめにあった!」
という男のかん高いつぶやき声でした。
そして瓶のすぐ隣には、
見覚えの無い古い布が落ちていました。
〜つづく(14/15)
全然気がついていませんでしたが、
前の晩、山から聞こえていた
嵐のような音は、
「ひどいめにあった!」
「ひどいにめあった!」
「ひどいめにあった!」
という男のかん高いつぶやき声でした。
そして瓶のすぐ隣には、
見覚えの無い古い布が落ちていました。
〜つづく(14/15)
posted by suzumikawamura at 10:09| お話 行きたい地図 15
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2016年02月23日
行きたいところに行ける地図 13
次の日。
「あら、扉があいてる。
うっかり鍵を閉め忘れたようね」
おかみさんが店に入ると、
床には例の瓶がころがっていました。
他にも、部屋の中には棚から落ちた
商品があちらこちらに倒れていました。
「昨日は山から嵐のような音が聞こえてたから、
きっとずいぶん強い風がふいたのねえ」
〜つづく(13/15)
「あら、扉があいてる。
うっかり鍵を閉め忘れたようね」
おかみさんが店に入ると、
床には例の瓶がころがっていました。
他にも、部屋の中には棚から落ちた
商品があちらこちらに倒れていました。
「昨日は山から嵐のような音が聞こえてたから、
きっとずいぶん強い風がふいたのねえ」
〜つづく(13/15)
posted by suzumikawamura at 10:30| お話 行きたい地図 15
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