
しばらくすると、また
誰かの泣き声がします。
今度は遠くから、
お月様のいる空にも
響いてきました。
「まてまて〜。」
「うわ〜ん、たすけて!」
小さな男の子が
うなされているようです。
夢の中で、こわーい
白いシーツのおばけが
飛び回っています。
お月様はまた、
しずかにかたむいてから、
男の子の住む隣町へと
すすんでいきました。
ふーちゃんは、夢の中で
お気に入りの
赤い長靴をはいて
愉快な怪物といっしょに
ステップを続けました。
枕元では銀の音符が
優しくゆれていました。
おわり 〜ピン ポロロン♪〜